バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、どちらも「オフィスを借りる」という点で似ていますが、サービスの内容や活用目的は大きく異なります。本記事では、両者の違いを比較しながら、それぞれのメリット・デメリット、どんな人や企業に向いているかをわかりやすくまとめました。オフィス選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違い

バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、いずれもビジネス用の住所を提供している点が共通するポイントです。ただし、サービスの内容や活用目的には違いがあります。
ワークスペースの有無
バーチャルオフィスの大きな特徴は、物理的な作業スペースを持たないことです。住所や電話番号、郵便受取などを利用できますが、仕事をするためのオフィス空間は含まれていません。在宅ワークやカフェ、シェアスペースなどを併用しながら働くスタイルが基本となります。
一方で、レンタルオフィスは実際の作業スペースを備えており、デスクや会議室、インターネット環境などをそのまま利用できることが特徴です。法人登記が可能なだけでなく、実際に通勤して作業したいという方にも使いやすいでしょう。
各種審査の通りやすさ
登記住所がバーチャルオフィスの場合、実態の有無を理由に審査で不利になるケースも否めません。一方、レンタルオフィスは物理的なオフィス空間を伴うため、バーチャルオフィスと比べて審査が通りやすい傾向にあるとされています。
料金
料金でいえば、バーチャルオフィスよりもレンタルオフィスの方がかさみやすい傾向にあるといえるでしょう。バーチャルオフィスは住所利用がメインであり、安いサービスであれば月額数百円から利用が可能なケースもあります。一方、レンタルオフィスは実務スペースや各種設備がセットになっているため、月額数万円〜十数万円規模の予算が必要となる場合が多いです。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスの利用目的

バーチャルオフィスとレンタルオフィスを比較する際は、利用目的に着目するとよいでしょう。
バーチャルオフィスの利用目的として最も多いのが、法人登記のための住所確保です。起業したばかりで自宅の住所を公開したくない場合や、コストをできるだけ抑えたいというニーズにぴったりです。実務スペースを持たないため、柔軟かつ低コストで活用できることが強みです。
一方、レンタルオフィスはチームでの作業、会議の実施、来客対応など、日常的な業務をスムーズに行えるよう設計されています。フリーランスやスタートアップ企業など、自宅とは別に集中して働ける場所を確保したい場合に便利です。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスのサービス内容の違い

以下に、一般的なバーチャルオフィスとレンタルオフィスのサービス内容の比較をまとめました。
|
サービス内容 |
バーチャルオフィス |
レンタルオフィス |
|
住所利用・法人登記 |
可能 |
可能 |
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オフィススペースの利用 |
不可 |
可能 |
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電話・郵便 |
転送・代行サービスあり |
あり(サービスによる) |
|
有人受付 |
なしまたはオプション |
あり(サービスによる) |
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会議室・打合せスペース |
不可またはオプション |
あり(サービスによる) |
※上記はあくまで一般的な目安です。実際の契約内容は各サービスをご確認ください。
バーチャルオフィスのメリット

ここからは、バーチャルオフィスを活用するメリットを具体的に紹介します。
初期費用・維持費を大幅に削減できる
バーチャルオフィスは住所利用を中心としたサービスのため、初期費用や月額コストを大幅に抑えることが可能です。光熱費や管理費も不要なため、事業立ち上げ時の資金負担を軽減し、運転資金を本業に集中できます。
すぐに利用を開始できる
バーチャルオフィスは契約手続きがシンプルで、早ければ当日から住所利用を開始できるケースもあります。物件探しや内装準備といった手間もかからず、スピード感を持って事業をスタートできます。
バーチャルオフィスのデメリット

バーチャルオフィスを契約する前に、注意点も押さえておきましょう。
実際の作業スペースがないことがある
バーチャルオフィスは住所や郵便物の受け取りなどを中心としたサービスのため、実際に作業を行うスペースがないことがほとんどです。打ち合わせや来客対応の際には、別途カフェや貸し会議室などを利用する必要があります。
登記目的だけで利用する場合は信用を得にくいことがある
バーチャルオフィスを登記用の住所としてのみ利用する場合、「実体のない企業」とみなされるリスクがあります。ひとつの所在地を複数の事業者が共有するため、他利用者の不祥事が住所の信頼性を下げる可能性もあります。
法人口座の開設が難しいことがある
金融機関や取引先によっては、バーチャルオフィスの住所を理由に信用面を懸念されるケースもあります。ただし、事業内容や実績が明確であれば開設できる場合もあります。
バーチャルオフィスの選び方

ここからは、バーチャルオフィスの選び方を紹介します。
運用会社の信頼性
バーチャルオフィスを選ぶ際は、運営会社の信頼性を確認することが大切です。運営歴の長さ、顧客対応、セキュリティ体制などをチェックし、口コミからも評判を確認しておくと安心です。
住所のステータス
法人登記に使用する住所は企業イメージに直結します。都心やビジネス街の住所は信頼感を与えやすい一方、郵便物の対応など実務面も確認しておきましょう。
サービス内容とオプション
郵便物の転送、電話代行、会議室利用などはサービス内容が会社ごとに大きく異なります。登記だけでなく来客対応も必要な場合は、オプションが充実した会社を選ぶと良いでしょう。
レンタルオフィスのメリット

ここでは、レンタルオフィス利用のメリットを紹介します。
利便性の高い立地が多い
レンタルオフィスの多くは主要駅やビジネス街に位置し、アクセスが良いため、打ち合わせや来客対応に便利です。
付属の設備を利用できる
会議室、Wi-Fi、複合機、受付など、業務に必要な設備が整っているため、自社で設備を用意する手間が省けます。
法人登記が通りやすい
多くのレンタルオフィスは法人登記に対応しており、銀行口座の開設でも不利になりにくいのが特徴です。
レンタルオフィスを活用するデメリット

柔軟に利用できるレンタルオフィスにも注意点があります。
定員が定められている
レンタルオフィスは部屋ごとに利用人数が決まっており、人数増加に伴い部屋の移動が必要になる場合があります。
人気物件は埋まりやすい
立地の良い物件はすぐに埋まることが多いため、気になる場所は早めの問い合わせが必要です。
レンタルオフィスの選び方

ここでは、レンタルオフィスを選ぶ際のポイントを紹介します。
① アクセスの良さ
まずチェックしたいのが立地です。主要駅やビジネス街に近いオフィスは来客対応や営業活動に便利です。
② セキュリティの高さ
業務で重要なデータを扱う場合、入退室管理、防犯カメラ、個室の施錠など、セキュリティ面を必ず確認しましょう。
③ サービス内容とオプション
Wi-Fiや受付、郵便転送、会議室、清掃など必要なサービスが揃っているか確認し、プランごとの利用範囲や追加料金の有無も把握しておきましょう。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスのどちらがおすすめ?

バーチャルオフィスとレンタルオフィスは、どちらもコストを抑えて事業拠点を構えられる便利なサービスです。ここでは、それぞれの特徴を踏まえつつ、どのようなケースに向いているかを紹介します。
【コスト重視】バーチャルオフィスが向いているケース
初期費用や月額コストを最小限に抑えたい方にバーチャルオフィスは最適です。物理的なスペースを必要とせず、最低限の機能に絞って契約できるためコストパフォーマンスに優れます。
向いているケースの例:
- フリーランスや個人事業主で自宅住所を公開したくない
- 副業やオンラインビジネスでオフィスに出社する必要がない
- 会社の設立準備で、まずは登記先の住所だけ確保したい
【作業スペースが必要】レンタルオフィスが向いているケース
実際に作業したり、対面ミーティングが必要な方にはレンタルオフィスがおすすめです。会議室やネット環境などが整っており、すぐにオフィスとして利用できます。
向いているケースの例:
- チームで仕事をするスタートアップや小規模法人
- クライアントとの対面ミーティングが多い事業
- オンラインとオフラインを組み合わせた働き方をしたい
バーチャルオフィスとレンタルオフィスを組み合わせたハイブリッド型もおすすめ

コストを抑えつつ必要なときだけ作業スペースも使いたい方には、バーチャルオフィスとレンタルオフィスを併用するハイブリッド型もおすすめです。
リモートワークと出社を柔軟に使い分ける企業が増えており、バーチャルオフィスを住所として利用しながら、必要に応じてレンタルオフィスやコワーキングスペースを活用する方法は非常に合理的です。
働く環境も重視したい方には comolu(コモル)がおすすめ!

バーチャルオフィスでコストを抑えつつも、「集中できる作業場所も欲しい」という方にはcomolu(コモル)がおすすめです。
comolu(コモル)は完全個室型のワークスペースで、周囲の音を気にせず作業に集中できます。
また、15分単位の従量課金制で初期費用や固定費も不要なため、必要なときだけ使える利便性が特徴です。
予約から入退室までPCやスマートフォンで完結でき、柔軟な働き方を実現できます。(※法人登記はできません。)
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バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違いを理解して働き方に合ったオフィスを選ぼう

コワーキングスペースでも法人登記に対応している施設はありますが、登記の可否だけで選ぶと失敗することもあります。登記先はバーチャルオフィスで確保しつつ、実際に集中できる場所は別に選ぶなど、目的に応じた柔軟な組み合わせで快適なオフィス環境を実現してみてください。